2015年は未年、初詣は家族揃って羊神社に行きましょう!12年に一度参拝客が押し寄せる名古屋市の氏神様
2015年は未年!愛知県名古屋市に「羊神社」がありました!でも12年前も大混雑だったみたいなので、お出かけには注意が必要?
12年に一度、あなたが主役です「羊」様
いろいろな干支の神社はありますが、「羊」をイメージさせる神社はなかなか思いつきません。
例えば、申年(猿)なら「猿田彦神社」、戌年(犬)なら「伊奴(イヌ)神社」、酉年(鶏)なら「前鳥(サキトリ)神社」、寅年(虎)なら「虎柏(トラカシワ)神社」などと、全国には、十二支にまつわる神社がいろいろあります。
羊の名がつく神社はないだろうと思っていましたが、調べてみると名古屋市北区と群馬県安中市にありました。その名もズバリ!『羊神社』。
羊神社全景
名古屋市北区にある都会の中にひっそりたたずむ「羊神社」へ
調べてみると筆者の自宅から意外に近くなので、来年の干支にあたる神社に行って見て来ました。
神社に伺うと、1人の女性参拝者が、神社内を撮影していたので、お話を伺いました。
何でも、
「11年前の羊年に初詣に来たのですが、凄い人出で写真を撮る事もできず、改めて写真を撮りにきた」
との事。
女性の方と「羊神社」の話をしていたら、社務所から氏子の方が出て来られたので「羊神社」にまつわる話をいろいろ聞かせて頂きました。
狛犬ならぬ親子で可愛い狛羊
「羊神社」の由緒と由来
「羊神社」の由来は、奈良時代に上野国(群馬県)の伝説上の人物であった多胡羊太夫(たごひつじだゆう)が、都の行き帰りに立ち寄った屋敷がこの地にあり、羊大夫が火の神を祀った事に由来するそうです。
名称も火辻から「羊神社」と呼び称えられるようになったとの事。
地名も昔は、「火辻村」と呼ばれていたのを火の字を忌んで「辻村」に、現在では、「辻町」に変わったそうです。
太平洋戦争末期の名古屋大空襲で辻町も多くの焼夷弾を受けましたが、「火災除」の神のせいか焼夷の難を逃れる事が出来たと言われています。
現在「羊神社」の氏子は、辻町に700人近く見えるそうです。
もう一つの「羊神社」は羊太夫のふるさと群馬県にあります。
延宝年間(1673~81)に創建されたとの事です。
「延喜式の内に記載された神社」をしるす石碑
境内本殿
「初詣」に行かれる方に
2003年の「未年」は初詣に8万人が参拝したとの事。
2015年の初詣には、前回のテレビ放送や、ネット等の影響で、参拝客が倍以上になるのではないかと予想しているそうです。
「羊神社」は、普段は、地元の参拝客が訪れるひっそりとした場所のため、駐車場がありません。
初詣に参拝される方は、市営交通機関の利用をお願いいたします。
氏子さんの話では、地下鉄上飯田線「上飯田」駅下車、歩いて7・8分位で来ることができるとの事です。
『羊神社』
愛知県名古屋市北区辻町5丁目26
延喜式神名帳 羊神社 尾張国 山田郡鎮座
祭神 火之迦具土神(配祀)天照大神
例祭 10月18日
社格 旧村社
由緒 創立年月日は不詳
慶長18年再建
昭和31年 名古屋市文化保財保存調査委員会により史跡名所箇所に指定されています。
もうひとつの「羊神社」
群馬県安中市中野谷1751番地
主祭神 天児屋根命 多胡羊 太夫藤原宗勝
創建 延宝年間(1673~81)
羊神社境内
家庭円満の羊絵馬
(ぶら旅ネット K.Yamada)