毎日の様に流れる「青色LED」関連のニュース!ノーベル賞受賞により、より身近な存在に。

ノーベル賞受賞メダルのレプリカを赤崎教授と天野教授が名城大学に寄贈を!

名城大学にLED関連ゆかりの品を集めた「受賞記念展示コーナー」が開設。

 3月16日、名古屋市天白区の名城大学にてLED関連ゆかりの品を集めた「受賞記念展示コーナー」が開設されました。LED(青色発光ダイオード)の実現により、ノーベル物理学賞を受賞した赤崎勇・名城大教授と天野浩・名古屋大教授の2人が、オープニングセレモニーに参加され寄贈しました。展示コーナーでは「受賞記念メダル」のレプリカを自らの手で設置。3月25日より一般公開され、見学してきました。

 名城大学天白キャンパス附属図書館の正面玄関に「受賞記念展示コーナー」が設置され、「受賞記念メダル」のレプリカとディプロマ(証書)のコピーや赤塚教授がノーベル博物館に寄贈したものと同じオブジェクト〔MIS型GaN系青色LED〕、〔高品質GaNウェバー〕、〔pn接合型GaN系青色LEDウェバーおよびその簡易的な発光装置〕、〔光の3原色を原理するための装置〕、〔白色LEDの動作原理を理解するための装置〕の5点が展示してありました。2人のプロフィールと青色LEDの仕組みが解りやすく解説・紹介されていました。残念なのは、ノーベル賞メダルのレプリカは撮影できませんでした。

◆ ノーベル賞受賞記念展示コーナー
・ 場所 名城大学天白キャンパス附属図書館
    名古屋市天白区塩釜口1-501
・開館時間 平日/9:00~22:00     土曜日/9:00~21:00
     日・祝日/10:00~17:00
・ アクセス 地下鉄鶴舞線「塩釜口/名城大学前」駅下車、
     1番出口徒歩約4分

受賞記念展示コーナー

名城大学正門入口

20世紀には難しいと云われた「青色LED」の発見

 LEDの赤、緑は1960年代に開発されていましたが、世界の開発者が諦めかけていた青色LED。問題点は半導体に使用する「高品質単結晶の作製」とその「電気電導の制御」の2つでした。1982年、赤崎教授の研究室の扉を叩いたのが、当時大学4年生の天野教授だそうです。この2人であきらめず、長年の努力と頑張りのおかげで「青色LED」が完成しました。
 赤崎勇教授は、青色発光ダイオード(青色LED)・青色レーザーの開発に貢献した事で、2011年8月に米国電気電子学会(IEEE)から「エジソンメダル」、9月に独立行政法人科学技術振興機構(JST)より「知的財産特別貢献賞」が授与されました、11月3日の文化の日には天皇陛下より「文化勲章」が受賞され、『ノーベル賞』を貰うのも時間の問題ではないかと言われていました。

赤崎教授・ノーベル賞授賞式

記念展示コーナー

殺菌するLEDで世界に安全な水を

 TBS系列テレビで「夢の扉」次世代LEDで世界を変える、ノーベル賞の次なる夢として「殺菌するLEDで世界に安全な水を」が放映されていました。
 途中からでしたが、青色LEDの開発で、ノーベル賞を受賞した天野浩教授が今、押し進めている研究として照明に使われるLEDではなく、“殺菌するLED”だと云う!~ この「殺菌」と「LED」は、どのような関係があるのか見入ってしまいました。
 研究内容は、「深紫外線」という特殊な紫外線を使って細菌を死滅させる作用を利用して細菌を殺菌できる装置の開発を進めていると云う事でした。成功すれば世界の中で「きれいな水を飲む事ができない人々」を救う事が出来るかも知れません。ただ「深赤外線LED」の量産は、技術的にも困難を極め、フランス人の研究者ペルノ・シリル氏と16年に渡り、研究を続けているそうです。
 この装置が成功して、きれいな水が飲めるように役立つとイイね。

TBS  『夢の扉』  「殺菌するLEDで世界に安全な水を」
http://www.tbs.co.jp/yumetobi-plus/backnumber/20150329.html

まだまだありました青色LED関連のニュース

 少し古いニュースですが、青色LEDの光で殺虫効果があると東北大が発表(2014/12/10)もありました。捜せばまだまだあるのでしょうね。

 青色LEDを耳で聞き、テレビのコマーシャルで今までの白色電球に較べていかに寿命が長く(蛍光灯の4倍の4万時間)、取替えの手間が掛からない。白熱電球の10分の1で電気代が安く済み、省エネ・低コストなおかつ低発熱であると云われてきましたが、今まで気がつきませんでした。ノーベル賞受賞により身近にあらゆる分野で使われている事を知りました。

 サービス業(オフィス、レストラン、ホテル・旅館、観光施設、映画館、屋外照明等)、家庭(リビング、キッチン、寝室、バスルーム、玄関等)、工業用建物(製造工場、物流施設等)、街路・市街地(幹線道路、駐車場、トンネル、公園の小路等)、スポーツ施設(野球場、サッカー場、体育館等)といろいろと周りでは、LED照明を使われたものが、溢れています。
他には、イルミネーション(観光地などでも)、カプセル内視鏡、ブルーレイ、魚業の集漁灯などまだまだいろいろあると思います。

(ぶら旅ネット K.Yamada)

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