ひっそりと佇む、名前も階段もとーっても長い神社:奈良県高市郡

その名も「飛鳥川上坐宇須多伎比売命神社(あすかかわかみにますうすたきひめのみことじんじゃ)」!

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「明日香村」という地域(2015年取材)

明日香村は、村全域が歴史的風土保存地域であり、特別保存地区に指定されています。
田園が地域のほとんどを占め、歴史的資産が数多く残りながら、生活の場としても、
機能しており、役所やコンビニに至るまで、その景観を壊さぬ様な外観にする様、
定められています。
現存する歴史的資産も数多くあり、巨大な石造物が多いのですが、そのほとんどは、
発掘されても、もう一度きれいに埋め戻されてしまいます。観光用に野ざらしにして、
風雨によって侵食されるよりは、しっかりと保護をして研究につなげてゆこうという
明日香村のこだわりが感じられます。

飛鳥川上坐宇須多伎比売命神社入り口

飛鳥川上坐宇須多伎比売命神社のアクセス

奈良県高市郡明日香村稲渕698
近鉄飛鳥駅または橿原神宮前駅、JR桜井線・近鉄大阪線桜井駅からバス石舞台下車、
徒歩約30分。近鉄飛鳥駅からバス健康福祉センター乗り換え、循環バス金かめ稲渕下車、
徒歩20分(路線バスから金かめへの乗り換えは石舞台などでもできます)

<参拝時間>
開門時間:境内自由

時が止まった様な静けさ

飛鳥川上坐宇須多伎比売命神社とは

奥飛鳥に鎮座する『飛鳥川上坐宇須多伎比売命神社(あすかかわかみにいます
うすたきひめのみことじんじゃ)』にお詣りしてきました。長い石段が特徴で、
日本一長い名前の神社であり、日本で一番古い雨乞い伝説が残る神社でもあるとか。
また河瀬直美監督の映画『朱花の月』のロケ地でもあります。
「日本一長い名前の神社」とも言われており、「日本で一番古い雨乞い伝説が
残る神社」でもあるそうです。主祭神は、飛鳥坐神社の御子神とされている
大国主命のお妃様、「宇須多伎比売命(うすたきひめのみこと)」。

時の流れ

雨乞い

642(皇極元)年、日照りが続き、農作物が育たず、人々は飢えに
苦しんでおりました。政治の実権を握っていた蘇我氏が、雨乞いの儀式をするが、
少ししか雨が降りません。ところが皇極天皇が四方拝して雨乞いすると、
雷が鳴って大雨が降り出したと言われています。雨はしばらく降り続け、
この地に恵みをもたらし、人々は大いに喜び、天皇の徳を称えたと伝わっています。

静かな境内

飛鳥川上坐宇須多伎比売命神社の様子

清らかな飛鳥川が流れを下に、長く急な階段が続きます。石段脇にある
手水舎を通り、約150段ほどある長い階段を登ってゆくと、山道となり、
苔の生えた趣きのあるひっそりと、まるで時が止まった様な静かな時間が
訪れます。
石段の先にある鳥居をくぐると、鳥居と社殿が見えてきます。飛鳥川
上坐宇須多伎比売命神社は、本殿を持たず、後方の山「南淵山」を
ご神体としており、拝殿だけがあります。寂れた雰囲気がなんとも愛おしく、
観光地的な要素のない隠れ家的な神社です。

石段を登り切った先に、鳥居と社殿があります。ひっそりと佇むその様子は、
とても神秘的です。拝殿の両脇には、境内社の仁徳天皇社と武内社が祀られています。

聖地

奈良が舞台の映画「朱花の月」(河瀬直美監督)

河瀬直美監督の、奈良が舞台の映画「朱花の月」のロケ地にもなっていて、
劇中には、長い石の階段と境内が登場しています。

<ストーリー>
いまも発掘作業が進められている大和三山(香具山(かぐやま) 、畝傍山
(うねびやま) 、耳成山(みみなしやま))。奥明日香の集落・栢森
(かやのもり)に暮らす木工作家の拓未(こみずとうた)は、数年前に
この地に移り住んできました。古民家を自ら改築し、村のおばあちゃんに
畑づくりを習い、ようやく見出した自分の居場所でした。そんな生活を始めた頃、
かつて同級生だった加夜子に再会します。朱花という色に魅せられた
染色家の加夜子(大島葉子)は、地元PR紙の編集者の恋人哲也(明川哲也)と
長年一緒に暮らしています。紅花の真紅の液体に布をくぐらせ、したたる
血の様な朱花色は、加夜子のうちに秘められた狂気にも似ています。
再会した二人はいつしか愛しあうようになり、つばめが巣作りを始めた工房には
穏やかな時間が流れます。戦前、互いに気持ちを寄せ合っていたにもかかわらず、
添い遂げることのできなかった加夜子の祖母・妙子(大島葉子)と拓未の祖父久雄
(小水たいが)に代わって、その想いを遂げようとするかのように幸せな時を
過ごす二人でしたが、加夜子が身籠ったことをきっかけに、平穏な日常に
変化が訪れます。拓未は、その小さな命の存在に戸惑いながらも、生まれ来る
命を待つ決心をします。そうして大好きな藤原宮跡に出かけると、突然
声をかけられた考古学者(麿赤兒)に発掘現場を案内されます。奇妙な偶然。
その気配は、戦時中の祖父と考古学者よっちゃんの少年時代(田中茜乃介)へと
交錯してゆきます。


飛鳥川上坐宇須多伎比売命神社( http://www.city.kashihara.nara.jp/ataka/keniki/kankou/asuka/usutakihime.html )
映画「朱花の月」(河瀬直美監督)( http://www.hanezu.com/ )

(The Shadow)

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